Concept of "Flashpoints"

"Flashoints" と Tシャツ

"Flashpoint"とは、英字メディアで紛争やテロを伝える見出し語です。

ある地域で着れば現実に殺されるかもしれない危険な記号をちりばめた〈着ることのできないTシャツ〉100枚によるインスタレーション。この作品は、20世紀以降、世界で実際に起きた紛争やテロを題材としています。チベット動乱、天安門、チェチェン、インティファーダ、水晶の夜、地下鉄サリン、ブランチ・ダビディアン、浅間山荘事件、東ティモール、自由アチェ運動、キプロス紛争、IRA、RAF、ETA、クルド人弾圧、ブラックパンサー、ラビン首相暗殺。言葉やイデオロギー、偏狭な「神」が如何に人々を殺し続けてきたか。

しかし、これらの記号は、日本のような高度消費社会では単なる商品、消費材として流通します。意味の漂白された記号。単なるスペクタクルとしての「死」。私達は「無自覚なまま〈他者〉を〈殺す〉ことができる〈高度資本主義〉の原理」の中に生きています。この作品は、そうした現実を描いたリアリズム作品です。すべての人々が〈未来〉に対して自覚的であるために。


 
コンセプト:Raita Ishikawa avec mhR