事件名
バハイ教徒虐殺

国 名

イラン
年月日 1979年2月〜1985年3月
詳 細

ペルシャ人のバハイ教徒に対する偏見は根強く、1979年のイスラム政府のもとでは特にそうであった。バハイ教徒に対して1948年〜52年に3000人もの迫害があったが、1995年の王政復古以来、バハイ教徒に対する財産の略奪、僧侶に対する公共放送での非難が続いた。1979年以来、宗教上のマイノリティと認定されず、1985年3月までに、195人が政府によって殺害され、700人以上が刑務所に収容された。1983年にはシラーズで大量の処刑が行われた。1981年以来、欧州審議会と国連人権委員会でバハイ教徒の迫害が審議されこれにより迫害は弱まったが、1987年8月現在、200人が収容されている。バハイ教徒は、その信仰を理由に出国ができない。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)