事件名
クリスタル・ナハト(水晶の夜)事件

国 名

ドイツ
年月日 1938年11月9日
詳 細

1938年17歳のユダヤ人青年がパリのドイツ大使官員を刺殺した事件に対し、ドイツ宣伝相のゲッペルスが、「ユダヤ民族全体がこの犯罪に加わっている」として、SS(親衛隊)隊員にユダヤ人迫害の暴動を工作させ、9日夜からドイツ全土でユダヤ人商店街とシナゴーグへの放火・破壊を行った。商店そのものはドイツ人の所有であったためドイツのユダヤ人全員が共同して10億マルクにのぼる罰金を支払わされた他、3万5000人ものユダヤ人が一時強制収容所に送られた。これ以後ユダヤ人は黄色の星のマークを胸に着用するよう強いられた。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)