事件名
南ベトナムのラオス侵攻作戦

国 名

インドシナ域外
年月日 1971年1月〜4月
詳 細

写真は、南ベトナムの青年たちである。彼らは笑っている。「狂っている」として眼を背けることは簡単だが、人を殺すことが価値となり、喜びとなる次元が確実に在るということである。


1971年1月、北ベトナムの侵攻著しいラオスにおき、米軍・南ベトナム軍は南ベトナム北部国道沿いの掃討作戦に着手し、2月南ベトナム軍と主力米軍ヘリコプターによるラオス侵攻作戦「ランソン719」を発動し、ラオス領内での北ベトナム軍の補給・浸透網の破壊を行った。北ベトナム軍は反撃に出て3月12に米軍・南ベトナム軍は作戦を撤回して撤退した。南ベトナム軍は3月と4月にラオス領での奇襲作戦を行い、4月9日に作戦を終了した。投入された兵力は南ベトナム軍2万人、米支援兵力9000人で、そのうち連合軍の死者1212人、負傷者4314人、破壊車両417台、北ベトナム軍の死者1万3600人、襲撃航空機234機、破壊車両863台であった。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)