事件名
選挙妨害テロ

国 名

スリランカ
年月日 1989年2月
詳 細

日本ではまず考えられない事件である。非暴力的な解決を図るために、暴力を準備せざるを得なくなるケースだ。軍隊を持たないという「美しい理想」が、ニッポンでしか成り立たないということに気付かせられる。自分が他者を殺すこともなく、殺されることもない、そう思い込み続ける限りは、戦争や死刑制度の真の加害者も発見することもできないだろう。


1989年2月15日の総選挙を前に、14日シンハラ人左派組織、人民解放戦線とタミル・イーラムの虎の選挙妨害と無差別テロで、候補者13人を含む300人以上が死亡した。15日にも67人の死者が出た。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)