事件名
ウイグル暴動

国 名

中国
年月日 1996年2月〜6月
詳 細

国家間戦争以外で、最大規模の人為的な大量死が起きたのは、中華人民共和国建国以降約50年間の中国大陸とその周辺地域だという説もある。


1996年2月、イニン市で独立を求めるウイグル人青年のデモが起き、80人が死亡し、1000人が逮捕され、夜間外出禁止令が布告された。また、ウルムチでバス連続爆発テロが起こり、7人が死亡し、3月鎮圧部隊が新彊に進駐した。4月には2月の事件で死刑判決が出たことに抗議して再び暴動が起こり、2人が死亡した。4月下旬以降、新彊で大規模な反政府活動家の摘発が行われ、5月には新彊ウイグル自治区政治協商副主席の暗殺未遂が発生した。5月、ウイグルの反体制組織、東トルキスタン民族革命戦線が警官隊と交戦し20人以上が死亡した。6月、在台湾の東トルキスタン文化団結協会はこの分離独立運動に対する弾圧で、ここ1週間で約5000人が銃殺された、と発表。8月にはウルムチ収容所で囚人暴動が起きた。1997年、新彊ウイグル自治区主席はイスラム少数民族の独立運動の弾圧を宣言した。1996年4月以来、1700人が処刑され、5万人が逮捕された。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)