事件名
5月革命〈パリ学生闘争〉

国 名

フランス
年月日 1968年5月
詳 細

フランスのパリ大学分校において、1967年11月から学制改革・施設改善を巡る急進派学生と大学当局の対立が起こっていたが、68年3月22日アナーキストな指導者を擁する学生グループが学内集会を決行した。これに対し大学当局は警官隊を導入した。学内問題に留まらず社会全体へと向けられた異義申し立ての学生デモはソルボンヌ大学にも波及、更に激化し警官隊と衝突。《5月革命》と呼ばれる事態に発展した。その後、学生・労働者40万人によるゼネストに発展し《5月危機》を迎えた。ドゴール首相は収拾策として国民投票を提唱したが、ゼネストが拡大した事から共産党独裁主義と闘うと表明。戦車隊をパリ周辺に出動させた。この翌日、ようやくガソリン・スタンド、銀行が再開。政府はデモ活動の一翼を担った中国系政治団体を非合法化した。
(浦野起央編著『20世紀世界紛争事典』三省堂(2000年)より抜粋)