事件名
飛行禁止空域爆撃

国 名

イラク
年月日 2002年9月5日
詳 細

2002年9月5日、飛行禁止空域を監視する米英軍が、約100機体制で空爆を行った。
「飛行禁止空域」とは、1991年の湾岸戦争終結後、米英仏3カ国がイラクの少数住民である北部のクルド人と南部のシーア派イスラム教徒を保護する目的で設定した、同国の北緯36度以北と33度以南の2地域を指す。「主権侵害」と反発するイラクは対空砲などで米英の偵察機を狙い、米英側が空爆するというイタチごっこが続いている。 しかし本来の意味でいえば、米英軍機が領空侵犯しているのは事実であり、「飛行禁止空域」自体の正当性も怪しい。「民族保護」と「国家主権侵害」とが複雑に絡んだ、難しい問題である。